フランス発の小型高級SUV、DS3 クロスバックの超個性的スタイルは日本で成功するか?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:DSオートモビル
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:DSオートモビル
次にインテリアをチェックするためにクルマに近づくと、鍵を持っているだけで自動的に解錠されてドアノブが飛び出してくる。クルマから離れればドアノブは格納されて施錠されるので、もはやロック/アンロックをしなくて良い。こうした使い勝手をメカの作動で表現する辺りもグッとくるものがある。もっとも作動しなくなったときのことを心配する人も多そうだが。
インテリアも印象的。プレミアムを標榜するだけに、いかにもお金がかかっている感じが漂う。メーターはフルカラーの液晶で、モニターも10.3インチの高精細タイプ。それらが収まるダッシュボードのデザインも個性的。
そこかしこにDSブランドでおなじみのモチーフであるひし形が使われ、それは各種スイッチはもちろんエアコン吹き出し口まで徹底されている。インテリアに走るステッチはパールステッチと呼ばれる新たな手法で、糸の上に小さな真珠が載ったような仕立て。またレザーシートは時計の金属バンド風のデザインといった具合で、アートやクラフトマンシップを感じさせるものを随所に散りばめている。一方、センターコンソールにはQi規格の非接触式充電トレイを置くなど、先進性も忘れない。
内外装が相当なインパクトを持っているから、好き! という人はこの時点で欲しいと思うはずだし、デコラティブで無理! という人はあっさり離れる。他のクルマではなかなか実現されていないデザインや存在感を持つ点は面白い。自分たちの道を突き進み、気に入らない人は相手にしないという潔さや独善? は、新興ブランドを成功させるには最も必要な要素と思えるからである。
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